連載企画『月イチ杉本善徳/Waive』第三回

INTERVIEW
新曲の譜面

●曲としてはふざけてないし、サビはキャッチーでポップですけど、歌詞はあんまり明るくはないような印象を受けましたが。
「そうですか。暗くもないでしょ」

靴紐を結ぶ貮方さん(前回に続く2回目)

●過去には乗ってこれなかった話に今回乗れているのは、何が違うんでしょう?
「僕は、タイミングでしかないと思ってる。次のバッターボックスに立ったときにはこうしようと思っていても、次が回ってくるかどうかわからないじゃないですか。ここで賭けられるというときにもったいぶる奴は勝機を逃すと思ってます。若い頃であればあるほど、これを逃しても次でいいかっていう考え方をするけど、どんどんタイムリミットが来て9回裏が近づくから。ミュージシャンとしての人生で考えたらもう終盤戦に入っているかもしれないし、打つべきタイミングで打たなかったから、いまこれだけ切羽詰まっちゃってるんですよ。若い頃にセオリーとされていた武道館のライヴは8000人から1万人ぐらい入ってないといけないとか、誰かの押し付けてきた理論だったのが、いまは仮に300人でもやることに意味あるんちゃうかなって言ってるわけで。若い頃に、その理論を味方にできていれば何回も武道館でやってるし(笑)」

●確かにそうだとは思います。ん~、ネガティブとポジティブという表現より、テンションが低いということかも。
「はいはい。歌詞を書いたとき、体調悪かったんでね、38.8℃あったから(笑)」

打ち合わせをしながら食べたクロワッサン
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