連載企画『月イチ杉本善徳/Waive』第十一回

INTERVIEW

11月26日、セルフカバーアルバム『BLUE ALBUM』発売の前日に
Waiveが解散を迎える、日本武道館でのライヴの日程が発表された。
その直前に行った取材で、
この連載企画で初めて出た「ソールドアウトしたい」という言葉。
その真意はどこにあるのか。
常に思考し続ける彼の頭の中では、
2026年1月4日に向けて、
さまざまな考えが生まれては新たなカタチを成している。

カラーケース、特に青を探すのにめちゃ苦労した
久々のリリースで、久々のフライヤーやポスターを
にのかたのPCケースにぶら下がっていたアクセサリー

●それを知るであろうファンのことを思って、何か思うところがあるとかはないですか。
「そうですね、考えてないのかも。考えてないって言うとちょっと嘘になるけど、でも考えているというほどではないかも。解散する日を発表すると、Xデー的な意味が生まれてネガティブな印象がどうしてもついてくるじゃないですか。そのネガティブな感情に引っ張られたくない。ネガティブに思う人ばっかりじゃないと思うし、ネガティブに思う人のほうが全然少ないと思うんですけど、コアなファンになればなるほど“やっぱり終わってしまうんだ”みたいな、“このまま武道館の日程が決まらないほうがよかった”みたいな、不老不死のようなことを思ってしまうファンもいるから。そういう事実に対して、罪の意識みたいなものを持ちたくないんですよ。“終わっちゃうけど、ごめんね”、みたいなことは言いたくないし、思いたくもない。本当は思わせたくもない。“その気持ちはわかる、心からありがとう。でも、こうでありたい”っていうのを示すために、どう行動していくかが大事だし、その人たちが武道館までの間に、“確かにね”って思ってくれることが大事なのかなと思う」

タワレコ新宿イベントの日に履いていた靴、似てる
1127公演での使用機材
著者近影
タイトルとURLをコピーしました